平成16年度 第1回理事会・第1回全国会員総会 開催


■平成16年度第1回理事会報告

 総会に先立ち、6月18日、東京・帝国ホテルにおいて、平成16年度第1回理事会を開催致しました。

第1号議案  平成15年度の事業報告並びに収支決算について
第2号議案  新規入会承認の件
第3号議案  賛助会員承認の件
第4号議案  第10回全国表彰者の承認について
第5号議案  平成15年度泳力認定推進事業登録クラブ表彰の承認について
第6号議案  水泳教師資各制度改訂に伴う3者「覚書」について
第7号議案  クイーンズランドオープン選手派遣について
第8号議案  その他
報告事項  (1)各支部会長報告
(2)各専門委員長報告
(3)その他
 以上の事項について審議、承認されました。

■平成16年度第1回全国会員総会


 理事会終了後、同日同会場にて、平成16年度第1回全国会員総会を開催しました。宮嶋総務委員長の開会の言葉の後、正村孝至会長から「我々の業界はベビースイミング、幼・小児スイミング、高齢者の筋力向上スイミング、水中ウォーキング等を含めて両方に力を入れているクラブは経営がわりと安定しています。特に高齢者の寝たきり予防として水中での筋力向上を目的とした水中ウォーキング、水中ストレッチ、初心者指導も含めて高齢者の参加が徐々に増えている中、経営の重点をこのような点に置き、設備投資をし、サービスをするクラブは経営が段々安定の方向に向かっています。最近は一般の私立病院、国立病院もサービスに力を入れ始めています。優秀な男性支配人を前面に打ち出して、サービスに務め様変わりをしているという病院も増えています。我々は『人』を相手の仕事です。言葉や態度をもって心を込めたオンハートのサービスが繁栄に繋がると思っています。サービスを充実させる人材の養成に力を入れているクラブは安定的に発展していくだろうと考えています。」旨の挨拶がありました。
 引続き正村会長が議長に選任され、室岡隆之、田上昌宏両氏が議事録署名人として指名されました。
会議は正会員661名のうち、出席会員415名、うち委任状出席367名、監事出席2名、葉室顧問、浅田顧問会計士の出席をもって過半数を超え、成立が確認され以下の審議に入りました。

《第1号議案》平成15年度事業報告並びに収支決算について

 加藤義彦事務次長による細目にわたる収支決算の報告の後、各専門委員長より平成15年度に行われた委員会報告を含む事業報告と収支決算報告がありました。その後小林武義、大崎啓司両監事による業務監査報告、浅田弘公認会計士の監査報告を経て満場一致で承認されました。

《第2号議案》その他

 報告事項

(1)各専門委員会報告
 小林監事からスイミングクラブ保険・共済会決算報告がありました。さらに「我々の不可抗力で死亡した方に対して弔慰金を、スイミングクラブ保険の共済会として拠出された中から払っています。昨年はプール内で脳出血等で亡くなった方3人に対して弔慰金を払いました。このような制度もあるということを認識していただきたい」旨要請がありました。
 続いて正村会長から「協会ではプール経営の向上を目指してメディカルアクアフィットネスインストラクター資格付与事業を始めました。要介護に近い老人の関節可動域を拡大、改善するために水中でストレッチ、あるいは水中で運動するとことによって関節の可動域を若い時代に戻していくことが、運動能力を高めて老化の防止に役立つことが解ってきました。これを協会の資格をもった指導者が水中で筋力向上をする、という実績を作れば国からの助成金がでるようになるので早く実績を作りたいと思っています。欧米と同じように、我々の業界も早く有資格者を養成して個人でも事業が成り立つようにしたい、メディカルアクアフィットネスインストラクターを社会的地位のある職業にまでレベルアップして行きたいと思っています。この分野を特化して事業化していけばスイミングクラブは次の成長過程に入っていけます」と、メディカルアクアフィットネスインストラクター事業への協力要請がありました。さらに、専門科目の教本の執筆であり、当協会理事の野村武男氏から、「高齢者が増えてくる中整形外科的な疾患によって25%が寝たきりになると予想されている。これを防止すると医療費削減地方自治体の医療保険の改善等に繋がる。高齢者の健康問題に協会が関与できる部分である。将来はディサービスの補助金、ディケアの医療保険のパーソナルトレーナーシステムを応用して、効率的で専門的な指導ができるような体制をSC協会が中心にやっていくというのが趣旨。充実した指導の方法論を構築していきたい。将来性のあるプログラムであると確信している」との説明が成されました。

(2)水泳教師資格制度の統合について
 武井指導力向上委員長から「SC協会が独自で発行していた水泳教師資格は平成18年3月をもって文部科学大臣認定という冠が外れる事が決まっています。今後についてはSC協会、日水連、日本体育連盟の3者連盟で18年4月度から資格発行、講習会も共同で行うという段階まで話しが進んでいます。また、メディカルアクアフィットネスインストラクターの第1回目を5月に行いました。今後は年3回の開催を予定しています。内容的にハードな講習会ですが1人でも多くの方々に受講して資格を取得して頂きたい」旨報告と要請がありました。
 引き続き平成15年度の全国表彰が行われ、優良指導者28名優秀コーチ1名、功労者8名、が順次表彰されました。次に泳力認定事業を積極的に推進し年度内に200名以上の泳力認定者を出した最優秀クラブ賞が44クラブに、100名以上199名以内の認定者を出した優秀クラブ賞が44クラブに贈られました。1305名の認定者を出したべスパスイミングスクール(東海)には特別賞として金一封が贈られました。

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