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水中運動処方論(1) 浦 由之氏 運動処方とは、個人の目的および能力に応じた運動プログラムを作成し提供することである。 安全かつ効果的に運動を行うためには、運動を開始する前に基礎的な調査とメディカルチェックを行う必要がある。メディカルチェックで運動が可能かどうか調べ、可能な場合は体力測定をしてから運動処方箋を作成し、運動の種類、強度、時間、頻度を決定する。 指導上の注意点として(1)無理をさせない。体調の悪い時には中止する。(2)食後1時間と入浴後は避ける。(3)運動中に症状が出た場合は直ちに中止、再検査を受けさせる。(4)脈拍の取り方に習熟し、指定された脈拍になるように運動強度を調節する。(5)水温、室温に気を配る、の5点をあげておきます。 水中運動の科学(1) 大方 孝氏 水の特性である浮力は、水面下に沈む部分と同体積の水の重さの分だけ軽くなる、というアルキメデスの原理として知られている。また水深によって浮力が与える影響は異なる。水圧はパスカルの原理として知られ、静止液体中にある物体に加わる圧力はすべての方向に均等に加わり、その大きさは水面からの深さに比例する。また体表全面に受けた水圧により静脈還流が好転する。抵抗は流体力学的に(1)形状抵抗(2)造波抵抗(3)摩擦抵抗の3つに大別される。粘度の高い液体中では抵抗は増える。水は空気に比べて約23倍も熱を伝えやすい性質を持っている。 水中プログラムの作成と指導法(1) 大方 孝氏 小さい可動域から大きい可動域へ、小さい筋肉から大きい筋肉へ、簡単な動きから複雑な動きへ、という流れを守ることが運動のポイントである。健康運動には筋力運動、有酸素運動、ストレッチ運動、神経・筋協応運動という要素があり、特に高齢者にはこのすべての要素を網羅したプログラムを提供する必要がある。水中運動健康法の4つのプログラムは、(1)アクアウォーキング(2)ウォーターレジスタンスエクササイズ(3)アクアストレッチ&アクアリラクゼーション(4)アクアマッサージ。運動強度はニコニコペース。また指導者はそれぞれのニーズに合った個別的な対応をする必要がある。 |
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「水中安全管理法」(2) 浦 由之氏
「水中運動の科学」(4) 浦 由之氏 心理的なストレスは適度な運動を行なう事によって軽減されたり、改善されたりする。運動の心理学的効果として、「生理的効果(体力の維持・改善など)」。「心理的効果」「社会的効果」がある。心理的効果には、リラックス感の向上や、ストレスや不安の低下といった即時的な効果と、一般的な幸福感の向上や、メンタルヘルスの改善等の長期的な効果がある。社会的効果には、運動に参加することによって知り合いの輪が広がり、社会的なネットワークの拡大や、社会的役割の維持と獲得が上げられる。水中運動は身体的な運動効果だけでなく、心理的効果も期待できる。 「水中運動処方論」(3) 浦 由之氏 運動を始める理由は、医師の指示や体力増進、身体機能の回復と様々である。理由を問わず運動を継続していくには何らかの満足感、幸福感が必要である。そのためにも水中運動を楽しむ仲間同士、あるいはコーチとのコミュニケーションは欠かせない。また、定期的に体力測定を行うことで客観的に体力の改善や運動効果を評価することは継続に繋がる。体力評価方法として、「肥満や体格の評価」「長座体前屈の測定方法」がある。肥満や体格、柔軟性、筋力の評価は症状に関わらず、運動を行う者の体力水準や健康のレベルを把握することは重要である。 「水中プログラムの作成と指導」 谷尾 有希氏 フィットネストライアングルと呼ばれている「安全・効果・楽しさ」の三要素を満たすことがアクアエクササイズダンスの定義である。ダンスのプログラムは「目的・対象・時間・環境・用具」の要素を全て考慮した上で構成する。プログラミングのポイントは、(1)水の特性をフルに生かしたアクアの特徴的な動作の多用。(2)4つのポジションの多用(ノーマルポジション・リバウンドポジション・ニュートラルポジション・サスペンドポジション)。(3)音楽に関する概念もアクア流に変える。水のテンポに合った音楽を選び、それをベースに適切な速さで運動をする。(4)アクア動作は無限に創造できる。3次元的な環境の水中の方が多くの動作を創作できる。 |
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「水中運動と運営」 皆吉 寿郎氏
「水中運動の科学」(5)名雪 正彦氏 栄養素のうち、体内でエネルギー源を産生するのは糖質・脂質・たん白質の3種類で三大栄養素と呼ぶ。糖質・脂質・たん白質から得られる熱量は(エネルギー)は異なっており、それぞれ1gあたり約4kcal、9kcal 、4kcalである。 ビタミンは三大栄養素に比べ1日に必要な摂取量は微量だが、生体機能を正常かつ円滑にするために必要な栄養素である。ビタミンには多くの種類があり、主に「水溶性ビタミン」と「脂溶性ビタミン」に大別される。 基礎代謝とは生命維持に必要最低限な1日のエネルギー代謝のこと。 「水中プログラムの作成と指導」名雪 正彦氏
これらの恐怖心は、水中を歩く、顔を水に入れない、垂直動作から行う、胸部への水圧の慣れを充分に行うことのできる水中運動から始めることによって無理なく取り去ることができる。 「水中安全管理法」(3)大津 政美氏 事故を起こしてはならないが、万が一起きてしまった時には、迅速、確実で適切な対応を臨機応変に落ち着いてすることである。救急車を要請してから到着までは、平均5〜6分かかる。その際火災ですか、救急ですか、住所は、目印は、傷病者の人数等は必ず聞かれるので必要な事柄を書いた紙を電話のあるところに貼っておくと時間のロスが防げる。緊急時にだれが何をするか、どのように対処するかを体系化して置く必要がある。何よりも事故を未然に防ぐ努力を怠ってはならない。 「水中安全管理法」(4)大津 政美氏
傷病者発見→観察(周囲の状況と傷病者の観察)「二次災害、大出血等異常なし」→意識の確認(もしもし大丈夫ですか?徐々に大きな声で)→協力者要請(119番の指示をして協力を仰ぐ)→気道の確保(頭部後屈と顎先挙上または、下顎挙上)→呼吸の確認(見る・聞く・感じるで呼吸の有無の確認、呼吸なしの場合)→人工呼吸(吹き込む量は10ml/kg、500〜800ml)→循環のサインの確認(2回の吹き込みに反応して呼吸・咳・体動等を10秒以内で確認、反応なしの場合)→心臓マッサージと人工呼吸(8歳以上=15:2)(4セット後)→循環のサインの確認(反応なし)→圧迫続行(心臓マッサージと人工呼吸) |
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