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● 胴体力を利用するのがマーシャル ワークショップDは、ワークショップAをパワーダウンして、ワークショップCの理論をプラスしたものと考えてください。 筋肉は固くなると弱くなります。伸び縮みがしっかりできる筋肉に変え、昔の動きに戻らせてあげたい、という願いを込めてアクアマーシャルのプログラムを作っています。日常使用しない筋肉や動作を取り入れやすいマーシャル(格闘技)は、ストレス解消にもつながります。 また、水中では、長い間重力の中で生活し続けた身体を、無重力(水)の中で動かせるので、楽しんで運動できます。 浮力は下肢のバランスをとる道具です。水は椅子、自分の体を支えるものだと指導しています。これをよりわかりやすくするために、グローブ(ミット) を使用することがありますが、抵抗を得やすいので注意が必要です。
ベテランにはグローブを渡しません。頑張りすぎて過負荷になりやすいからです。グローブが有効なのは、初めての人です。 動きは、なにかひとつの動きだけでなく、連鎖させることが大切です。また中心部から外へ動かします。股関節の屈曲、伸展、外転、内転、外旋、内旋に、骨盤の前傾、後傾、引き上げをプラスし、胴体部を動かしてから四肢に連動させるように工夫してください。こうしてコア(腹部深層中刻)を動かすことで、胴体の本来の力を甦らせます。マーシャルの動きは通常のアクアダンスの動きとは違います。マーシャルの手の動きは、抵抗を引き出す動きというより、浮力(助力・抵抗・支持)を利用する動きです。通常のアクアダンスでは骨盤を動かしていない場合がありますが、マーシャルでは胴体力(伸びる・縮める・ねじる)を利用します。 また、足の甲ではなく、足の裏(フロッグ・カラテ)キックを行い、十分に膝を曲げてから押し出します。前方を向いたままのアクアダンスとは違い、動かしている手・足の方向に視線を向けます。 私が気をつけていることは、「本格的な型を上達させるのが目的ではない」ということを忘れないこと。弱っている回旋に関わる筋の強化を必ず入れますが、押しつけないように心がけること。ゆっくりした音楽だと高齢者の動きは崩れやすいので、崩れる前に次の動きができる早い曲を選択すること、などです。 インストラクターがやってみせないと、高齢者はついてきません。でも、体をこわすのは駄目。まず大事なのは自分の体です。良い加減をつかみ、参加者に明日も来たい、来週も来たいと思わせるようにしましょう。
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