![]() |
||||
長生きするけど病気がち 「日本のフィットネスクラブはこれでいいのか、ただ泳いでいるだけのプールでいいのか、元気な人が元気に泳いでいるだけでいいのか、医療費、介護費はどんどん上がってしまいますよ、皆さんは何の責任も感じないのですか」。と、私は日本中を問うて回っています。 団塊の世代が来年あたりからそろそろ定年退職をします。現在65歳以上が2300万人いますが、わずか10年間で3300万人にもなります。後期高齢者(75歳)になると、深刻な健康障害の人が膨大に増えてきます。平均寿命が男78歳、女84歳であるけれど、ほとんどの人は脳障害が起きています。医療費が31兆円のうち65歳以上の高齢者医療費は11兆円です。これからどんどん増えていく介護費を安くすることを考える人は誰かといいますと、みなさんを含むフィットネスに関わる人以外にはなく、ビジネスチャンスなのです。 ここ数年、新潟県川西町という人口8000人以下の町で、レインボー体操、水中体操を実際にやってみました。65歳以上が2000人の町で約1000人がどちらかの体操に参加しています。年間合計21億円の医療費の1割に当たる2億円の削減を目指していましたが、今回の新潟県中越地震による災害で今年度は無理ですが、来年度には下げることができるでしょう。 続けることで効果が現れる 寝たきりになる原因は、1位脳卒中、2位老衰で50%を超えます。転倒予防体操をすれば効果があると言われていますが、転倒・骨折は3位で8%程度しかありません。また、要介護認定者の半分以上が痴呆です。その他に中高年になると、軽度脳梗塞も出てきます。では、痴呆にならないためには何をしたら良いのでしょうか。 私が考えた脳刺激体操をやってみましょう。人は集中して考え、動作していくうちに脳に血が集まってきます。これを繰り返していくうちに、減っていく脳細胞の減少を抑えることができるのです。痴呆の人に脳刺激体操を実施したところ、表情がなかった人が明るい表情になったり、車いすの人が手すりをつかまって歩けるようになりました。 レインボー健康体操では、バーベルなどの器械をいっさい使わず、筋刺激と呼んでいる筋力トレーニングを行います。自分が出せる最大筋力を6秒間発揮するアイソメトリック運動を続けることにより、立つ、座る、トイレに行く、着替えるという生活動作ができなかった人ができるようになってきます。 レインボー水中体操では、水の中で行うため、体重の負荷が10分の1になり、足腰の痛む人、歩けない人でも効果的に運動することができます。 また、レインボー健康体操、レインボー水中体操を続けることにより、骨も刺激され、骨を強くすることが分かってきました。 元気になったら、元気のない人のそばにいて、ボランティアで障害のある人たちの補助をするということを体操を始める最初から話をしておきます。お互いに支え合ってこそ、効果が現れるのです。 運動の効果としては、脳刺激というのは、1週間に1回でも良いのですが、筋肉についてはそれでは強くならないのです。できましたら1週間に3回、自分で家でやってみるということが大切です。人間の細胞というのは、血液は3ヵ月、筋肉は8ヵ月、骨は3年半でまったく新しくつくり変えられます。 「継続は力」です。この体操を死ぬまで続けて元気になってほしいです。 |
||||
![]() [ 前のページに戻る ] |