ワークショップB
「アクティブ アクア ヨガ」
(有)セレナカンパニー取締役 村上理香氏

簡単、高い効果、ハタヨガ

 ヨガがアメリカで大ブレイクしたのが10年前。5年前に最高点に達し、今も隆盛です。日本でも去年くらいからニュースタイルのヨガが注目され始めました。ヨガは5千年の歴史を持つ運動療法で、長く続けることができます。
 数多くの流派があり、アメリカで流行っているのはパワーヨガ、汗が出るようなヨガです。いろいろなヨガの中から、私はハタヨガを取り入れています。ハタとはポーズのことで、ハタヨガは効果が高くて簡単、パターンさえ覚えればできるヨガです。
 調身、調息、調心、この3つを合わせたものがヨガです。ポーズ法により身体を調え(調身)、呼吸法により呼吸を調え(調息)、瞑想法により心を調え(調心)、体と呼吸と心の三位一体で心身を統一します。その結果、自律神経やホルモン分泌が活性化されます。

 ヨガでは呼吸法が大事です。呼吸法は腹式呼吸法、完全腹式呼吸法、横隔膜呼吸法、背部呼吸法の4種類があります。
 腹式呼吸法は、口から吐き、鼻から吸っておなかをふくらませます。完全腹式呼吸法は、腹式呼吸と同じ方法で吐ききったあと、腹部に力を入れ息を止めます。これは体内にたくさんの酸素を取り入れるためです。それから吸っておなかをふくらませます。吸う3倍くらいの時間をかけて吐くのがポイントです。ろうそくを前に置いて消えないくらいの強さで吐いてください。 
 横隔膜呼吸法は「カパーラバーティー」といいます。胸、肩の力を抜き静かに息を吐き出し、みぞおちをゆるめ、おなかをふくらませてゆっくり息を吸い込みます。吸い込んだらみぞおちを引き締めすばやく息を吐きます。10回くらいを目標としてください。この呼吸法は内臓の働きを活性化させ、頭をスッキリさせます。
背部呼吸法は、腹部を締めながら息を吐ききり、腹部を緊張させたまま、ふくらませずに、背中後部に息を吸い込むようにします。この時、背中後部をふくらませます。
 水中ヨガの目的は、関節可動域の増大、呼吸器筋の強化、心と身体の調整力の改善(リラクセーション)です。 
水中ヨガのメリットは、コアトレーニングが行えること、浮力作用により簡単にヨガのポーズが習得できること。さらに腰・膝等のハイリスク者にも対応可能なこと(痛みの軽減)、水圧により呼吸器筋のトレーニング効果が増大すること、重力の軽減によりストレスポイントが減少すること、などがあげられます。


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