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● 正しい姿勢を上手く伝えるにはテクニックが必要 機能改善エクササイズは自分の体の問題点を見つけて改善することを目的としています。改善すると、日常生活のさまざまな動作がスムーズにバランスよくできるようになります。機能改善エクササイズは、腰痛対策などのエクササイズとは違い、日常生活にうまくフィードバックができます。 エクササイズは、お互いの体をチェックすることから始めます。この時、静的なアライメントと動的なアライメントの両方を見ます。耳たぶ、肩峰、腰(大転子)、くるぶしが一直線上にあるのが正しい姿勢です。横からだけでなく前からも見て、左右の高さやねじれをチェックします。 アライメントチェックから、どこから直していくかというアプローチが決まります。例えば猫背の場合は、胸の筋肉を伸ばします。 正しい姿勢をどう伝えるか、これにはテクニックが必要です。指導者が言っていることは、意外にわかりづらいので、何かをするようにとか、動きをイメージづける言葉が有効です。例えば、「まずは背中に孫をおんぶして、次に前でおんぶして、今度は両方でおんぶして」とか「頭を引っ張られているように」等と、わかりやすく相手に伝えます。自分の動きと言葉を合わせることも大事です。それでも正しい姿勢をとることができない場合は、それに対するエクササイズが必要となります。
脚の長さが左右で違う場合は、短い方のハムストリングが硬いので、硬い方を優先してエクササイズの回数を多くします。エクササイズの後、長さが揃ったところを見せれば、効果を実感してもらえます。 水中に入ったら、立った状態で足の指を浮かせるかどうか確かめます。浮かすことができない人は足の指のマッサージをします。これをすることで、足裏の吸いつきがよくなります。 水中ウォーキングの基本はもも上げ(スタンピング)です。ウォーキングでは後ろの人が前の人をチェックします。頭を固定しているか、脇を締めているか、首を伸ばして肩を下げているか、などをチェックします。 機能改善エクササイズを続けていると、姿勢がすごく変化します。姿勢がよくなると、敏捷になりバランスもよくなり、日常動作に自信が持てるようになります。 運動評価として、デジタルカメラで毎回写真を撮っておけば、姿勢の変化が一目でわかり、参加者のやる気も増すと思います。また、手すりにつかまらず階段が昇降できるようになったなど、日常生活での評価を行うことも必要です。
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