ジュニア救急法(中級)

指導時間(4単位時間)

1 はじめに

 ジュニア救急法(中級)はジュニア救急法(上級)の前段階として位置付け、対象は小学高学年である。発達段階と学校の保健授業を考慮したうえで、カリキュラムの編成を以下のようにする。

2 指導計画

時間 指導項目 指導内容(抜粋) 評価の観点
応急手当の必要性
自分で出来る手当
人にやってもらう手当
いつどこで誰がやるのか
救命曲線 心肺蘇生
自分で出来る手当てと 人にやってもらう手当ての基準は何か
止血法 包帯法
(巻軸帯)
血液量と直接圧迫止血法
基本巻・突き指の固定包帯
自分の血液量と止血を理解し、 実技が出来たか
包帯の実技ができたか
RICEがわかったか
心肺蘇生(1) 一連の動作を完全に覚える
大人の人を呼ぶこととAEDの重要性
二人一組での実技練習
心肺蘇生はどのように行うのかが分かったか
心肺蘇生(2) 二人一組での実技練習
レサシアンでの実技
心肺蘇生までの一連の流れを実技でできたか
119番通報、大人の人とAEDの依頼が確実にできたか

3 準備するもの

 レサシアン・滅菌ガーゼ・包帯・フェイスシールド・血液量を知る(ペットボトル)など

4 指導上の留意点

  1. 指導時間1単位時間は、参加人数等により40分〜50分とする。
  2. 子どもに分かり易く説明するためには、気道確保(空気の通り道)とか下顎挙上法(下顎の骨張った堅いところを上に挙げて首を伸ばす)など言葉と説明の工夫が必要。
  3. 出来るだけ理論は短く、実技を中心に実施すること。
  4. 実技は二人一組で出来るように工夫する(二人で実施することで、疑問点など質問し易くなる。心肺蘇生についても実技は二人一組で繰り返し行い、そのあとレサシアンを使って一連の動作実習を行う。
  5. 教材は市販されているもの(止血法実習モデル等)もあるが、教材を工夫し視覚に訴えるものを考えたい。
※中級は心肺蘇生(大人の人とAED到着)までの一連の動作を実技内容とし、止血法や身近に起きるけがを想定した講座を考える。


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