ジュニア救急法(上級)
指導時間(6単位時間)
1 はじめに
ジュニア救急法(上級)は一般の普及講習会に準じた内容を中学生対象として、学校の保健体育授業を考慮したうえで、カリキュラムの編成を行なった。2 指導計画
時間 | 指導項目 | 指導内容(抜粋) | 評価の観点 |
1 | 応急手当の必要性 | 救命曲線(パネル) 傷病者を発見した時の対応 心肺蘇生(実技ポイント) |
人を呼ぶこと(119番 通報とAEDの要請)ができたか 救急車到着するまで出来る応急手当がわかったか |
2 | 心肺蘇生の実技 | 二人一組での実技練習 手順や方法を確認しながら練習 |
心肺蘇生の一連の動作の順番を覚えたか |
3 | 心肺蘇生の実技 | レサシアンを使っての練習 | 救急車が到着するまでに心肺蘇生法が出来たか |
4 | 心肺蘇生の実技 | レサシアンで心肺蘇生とAEDを使っての練習 | 心肺蘇生とAED使用の実技が確実にできたか |
5 | 止血と実技包帯法 (巻軸帯) |
大出血の救命手当 血液量の説明 直接圧迫止血 包帯の実技 RICE |
血液の量や出血の種類が分かったか
止血法が出来たか けがの手当てが出来たか 包帯法が出来たか |
6 | ロールプレイング | その他の応急手当て
応急手当のロールプレイング |
仮想事例から応急手当が 出来たか |
3 準備するもの
レサシアン・AEDトレーナー・滅菌ガーゼ・包帯・フェイスシールド血液量を知る(ペットボトル)など
4 指導上の留意点
- 指導時間1単位時間は、参加人数等により40分〜50分とする。
- 子どもに分かり易く説明するためには、気道確保(空気の通り道)とか下顎挙上法(下顎の骨張った堅いところを上に挙げて首を伸ばす)など言葉と説明の工夫が必要。
- 出来るだけ理論は短く、実技を中心に実施すること。
- 実技は二人一組で出来るように工夫する(二人で実施することで、疑問点など質問し易くなる。心肺蘇生についても実技は二人一組で繰り返し行い、そのあとレサシアンを使って一連の動作実習を行う。
- 視覚や聴覚に訴えるもので、分かり易いものを各自作教材として用意する。