平成14年度 全国トップマネージメントセミナー開催!

 去る11月28日(木)、東京・中野サンプラザにおいて「平成14年度全国トップマネージメントセミナー」が開催された。「21世紀生き残り戦略の決め手」と題したセミナーには多数の経営者や支配人が参加した。



 「如何に他クラブとの差別化を図るか」が21世紀に生き残る決め手となると考え、企画された今年度のトップマネージメントセミナー。今回も分野の異なる三氏をお迎えし講演を頂いた。
 挨拶に立った正村会長は「今年の3月決算で上場企業のトヨタが、一兆円の利益があったにもかかわらずベアはゼロ、銀行も要注意先から国有化へと、それだけ経済状況が悪化してきているというのが現状です。 
 昨今のSC業界も、全国平均で既存のクラブは大体7〜8%ぐらい会員数が減少してきているという状況です。 
 『ある企業でプロの営業の方に出向して営業してもらったら、売上が伸びて活性化した』というドキュメンタリーをTVで放映していました。
 それは、企業はマンネリ化が進んでくると業績が低下する。そこへ新鮮な、新しい風が入ると活性化する、ということです。
 我々も日常、健康産業という業界にあぐらをかいてマンネリ化した経営をしているのではないか。今日はそれぞれの業界のパイオニア、成長企業として花を咲かせた名経営者の話です。
 多くの知識を吸収し、活性化の刺激を受け明日からの経営に反映して頂ければと思います。」と、厳しい環境下に置かれた業界の生き残り策について発想の転換も必要と話した。
 「顧客優先」を常に考え、次々に新サービスを提供し業界トップに躍進した元ヤマト運輸社長都築氏は、成功の鍵は「惰性の経営はしない。過去の常識は必ずしも正しいとは限らない」と熱を込めた。
 M.Yマネージメント研究所代表坂本氏は、三越、イトーヨーカ堂での人事・総務部長、取締役営業業務部長を歴任した経験からチャレンジ精神の大切さを強調した。
 そして船井総合研究所チーフコンサルタント宇都宮氏は生き残り策の一つとして、お客様(時流)に合わせる事の大切さを挙げた。
 個人消費の低迷、生産の大幅な減少、失業率の悪化など業種・業態、規模を問わず厳しい企業経営を余儀なくされるわが国経済。生き残りをかけ模索が続くSC業界にとってもその影響は計り知れないものがある。
 競合施設と如何に差別化を図り存続していくか、厳しい環境をどう乗り越えるか、三氏の講演は生き残り策へのヒントと今後のあり方についての示唆が盛り込まれていて、参加者は熱心に聞き入っていた。


■挨拶(社)日本スイミングクラブ協会 会長 正村 孝至

■講演「企業環境の悪い今こそチャンス」
 元ヤマト運輸(株) 取締役社長 都築 幹彦氏

■講演「競争こそ生き残りの条件」
 M.Yマネージメント研究所 代表 坂本 圭史氏

■講演「スイミングクラブ生き残り策の提言」
(株)船井総合研究所 チーフコンサルタント 宇都宮 勉氏

■閉会挨拶
 経営委員会委員長   宮嶋 良寛
 施設用具委員会委員長 田嶋 祥行


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